Wine collection

ワイン収集について

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ワインは、絵画、時計、ウイスキー、アート等と同様に、古くから収集の対象とされてきました。

特に高額なものは話題になることも多く、2018年10月13日にニューヨークで開催されたオークションでは、1945年製のフランス、ブルゴーニュのロマネ・コンティが2本落札され、それぞれ約6,300万円と約5,600万円で当時の史上最高額を記録したなどのニュースもご覧になられた方が多いかもしれません。

これまでは、サザビーズやクリスティーズ等のオークションハウスや、ワインの小売、オンラインオークションサービスで購入や売却されることが主でした。オークションハウスは参加することの敷居が高く、オンライン上のオークションサービスは取引相手が見えにくく不安が払拭しずらかったり、小売では売却する場所を別に探す必要があったり、また、いずれの手段においても、価格推移などのデータが手に入れにくいことなどが売買を行う上でのハードルとなっておりました。

また、ワインを購入後に保管する際には、ワイン保管の専用サービスを用いたり、自身でセラーを購入したりすることが一般的で、高品質で安全な管理を実現する為に一定の手間がかかります。また、自分自身で管理している場合には、売客する際に、管理品質の高さを保証しずらい点などが課題となっていました。

オンラインワインコレクションサービスは、こうしたハードルや課題を解決します。オンライン上でワインの購入・管理・売却・配送が手軽にワンストップで実現可能になり、高い敷居もなく、必要な情報を好きなタイミングでスマホで見ながら、ワインを購入し、その後の管理や売却も全てサービス上で対応、配送して自身で飲むこともでき新たなタイプのサービスです。

ワイン収集の魅力

近年、ワイン収集が人気を集めている背景には、ワインを趣味として楽しむ方が増えていることに加え、以下のような特徴をワインが持つからです。

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長期に保有する楽しさ 
ファインワインは種類にもより異なりますが、作られてから熟成までに5−20年など一定の期間を要します。ものによっては50年や100年後に味わうことができるものもあります。同じ銘柄のワインをケース単位で保有し、じっくりと熟成させ、熟成期間の違いで味がどのように違うのかを比較する等、ワインならではの楽しさがあります。


希少性の高まり
条件的に恵まれた素晴らしい畑で収穫された葡萄を用いることが品質の高いファインワイン作りには重要であると考えられておりますが、そうした畑が多く存在する訳ではなく、ファインワインの生産量は多くありません。長期熟成期間の間で消費もされていくため、時間の流れとともにさらに希少性が高まっていく特徴があります。レアなワインは世界中のコレクターにとって常に羨望の対象となっています。


価値上昇率が高め
 
以下の表は収集品別の2023年までの10年間のワイン価格上昇率です。ワインを他の収集品と比較してみると、ワインはウィスキーに次いで+146%、複利ベースで見ると9.4%となり、時計や美術品よりも高い価格上昇率となっています。


需要の広がり
近年人気の高い有名なファインワインは、欧米は勿論のこと、中国をはじめアジアの新興国においても需要が高まっており消費量が増加傾向にあります。


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生産地別のワイン価格変化の違い

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2023年までの10年間の地域別のワインの価格変化を見ると、ブドウの生産量が少ないことで有名なブルゴーニュ地方のワインの価格上昇率は5年間では50%となっており、61%の伸びを示すシャンパーニュ地方の方が高くなっています。10年間で比較すると、シャンパーニュ地方は125%に対して、ブルゴーニュ地方は214%と2倍近くの伸びを示しています。生産地や時期により値動きが異なる部分もワインの面白い所です。

ワイン知識を深める楽しさ

ワイン収集を通じてさらにワイン知識を深めることで、一生付き合える趣味として深いかけがえのないものになります。以下では、ワイン知識を深めていく為の切り口を、幾つかご紹介します。

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地域
ワインの作られた場所を見る際には、ヨーロッパからニューワールドまで、様々な“国”はもちろんのこと、気候の違いや作られているブドウ品種を左右する“地方”、コミュニティとしてそれぞれの特性を持つ“村”、そして、土壌や日当たりの違いがある“畑(テロワール)”さらには“区画(クリマ)”などを意識すると良いでしょう。1つ1つの選択によって、味や品質が変わるため、地域を選択するだけで多くの種類のワインがあることに気付かされます。フランスでは、AOC : Appellation d'Origine Controlee(原産地呼称統制法)と呼ばれる法律により、どの“地域”で造られたブドウか?ということが重要視されていますし、他の国でも様々な法律や制度があります。


ブドウ品種
カベルネ・ソーヴィニョン、ピノ・ノワール、メルロー、カベルネ・フラン、ガメイ、グルナッシュ、シラー、マルベック、シャルドネ、ソーヴィニオン・ブランなどの個々の品種を深掘りすることの他、それぞれの品種がどれくらいの割合で混ざっているのかも面白いポイントです。同じブドウ品種でも、赤・白、ロゼ、オレンジ、スパークリングなど様々なワインンの種別が存在するため、ブドウ品種とワインの種別も併せて見ていくのも良いかもしれません。


醸造所・ネゴシアン・年代
同じ地域のワインであっても、醸造所や生産者が違えばワインの味も変わります。ブルゴーニュのドメーヌ、ボルドー地方のシャトー、シャンパーニュ地方のメゾンなど醸造所や生産者に目を向けてみるのも良いでしょう。「プリムール」では、買い付けを行うネゴシアン(仲買人)が重要な役割を果たします。年代もののワインはネゴシアンのカーヴよって熟成される事も多く、どのネゴシアンのワインなのかを見るのも面白いポイントです。


歴史
ブルゴーニュ地方で有名な『ロマネ・コンティ』の作り手はDRC社、『ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ(Domaine de la Romanee-Conti)』で、ロマネ・コンティはDRC社が単独所有(モノポール)している畑の名前です。1232年からワイン造りが行われており、他の特級畑(グラン・クリュ)と比較して1.8haと畑の規模が小さく、年間の生産量も450ケース(約5000本程度)と希少性が高いワインです。ボルドー地方の5大シャトーの一角として有名な『シャトー・ラフィット・ロートシルト(Château Lafite Rothschild)』とは因縁じみた面白い逸話があります。

18世紀フランス、ブルボン朝のルイ15世の公妾、ポンパドゥール夫人がヴェルサイユ宮殿の晩餐会で「私はラフィットしか飲まない」と発言したことから、ラフィットはフランス貴族のステータスワインとして愛されました。実は、この発言の裏には、夫人がロマネ・コンティの畑を手に入れるため、コンティ卿と争い、敗北してしまったため、ベルサイユ宮殿からブルゴーニュワインを閉め出し、赤ワインをボルドーのラフィットに切り替えたという背景があったということです。これは一例だけですが、歴史とワインは多くの接点があり、そこを掘っていくのも楽しみになることに間違いありません。


ワイン評価スコア
ワイン評価スコア、The Wine AdvocateやWine Spectatorなどの有名なメディアの評価や、各国のワイン評論家が定期的にワインの評価スコアを算出して発表しています。著名な評論家の影響力は大きく、ワインのスコアとワインの価格に相関が見られる事が多いため、ワインの価値をどのよう定めるべきか悩んでいる方は、このスコアを参考にするのも1つの手です。

参考:ラフルールの市場価格とニール・マーティンスコアの相関

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出所:Liv-ex.com

英国のワイン取引所である、Liv-ex(The London International Vintners Exchange)による上記のグラフに示されるように、有名なワイン評論家であるニール・マーティンの評価スコアであるNMスコアとボルドー地方のワイン、シャトー・ラフルールの価格には強い相関があることが見て取れます。NMスコアでの評価が高い2019年は市場価格が高く、評価が低い2013年は価格が低く抑えられています。

会員登録

会員登録された皆さまには、当サービスで購入可能なワインの価格推移データを公開中です。個別データを見ながら購入の検討をすることができます。また、英国Liv-ex(The London International Vintners Exchange) が公開している、ボルドーやブルゴーニュなどの主要ファインワインのIndexデータも随時レポートします。

生産地別の主要ワインのデータを長期で確認することができ、日経平均やS&P500などの株式のIndexデータとの比較レポートも提供予定です。

各種データは無料でご利用いただけますので、ぜひ、この機会に会員登録ください。

+altで提供中の詳細データ参考例
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…2004年時点でほぼ同等だった価格が、インデックス全体で3年後を境に上昇傾向が見られ、直近5年間ではブルゴーニュ、シャンパーニュは、大きく差をつけて2倍以上の価格伸びを示している…

ワイン価値を示すインデックス(指数)について

+altでは、英国のワイン取引所であるLiv-exの指標を日本語で提供します。以下は参考例です。

  • Liv-ex Fine Wine 1000 
    英国のワインサービスLiv-exで取引されている、売り手の最低掲示価格と買い手の最高掲示価格の中間点の価格(以降、中間価格)を利用し、世界中の1,000種類のワイン価格を月ごとに計算した指標です。7つのサブインデックスで構成されており、取引量に基づいて選定されています。ボルドー、ブルゴーニュ、シャンパーニュ、ローヌ、イタリア、その他1地域、取引量に合わせ重み付けし、算出されています。
  • Liv-ex Bordeaux 500 
    ボルドー地方のTop50のシャトーから、実存するヴィンテージワイン10本分の中間価格を月ごとに計算した指標です。
  • Burgundy 150 
    ブルゴーニュ地方の、6つのドメーヌ ロマネ コンティを含む、白と赤 15品種の最新のヴィンテージワイン10本分の中間価格を月ごとに計算した指標です。
  • Champagne 50 
    シャンパーニュ地方の12種類のヴィンテージワインの中間価格を月ごとに計算した指標です。

20歳未満の方の飲酒は法律で禁止されています。20歳未満の方に対しては酒類を販売しません。

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